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ランエボフェスタ IN 那須モータースポーツランド
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トークショー&EVO CLUBスペシャルインタビュー

お楽しみのトークショー開催 独占インタビューも敢行だ

走行会が一時中断となる昼休みに、プロドライバー3選手と木全監督、そしてランエボVIIIMRを開発した藤井氏のトークショーが催された。
それそれ、2003年のエピソードや2004年に向けての抱負などを語ってくれたぞ。さらに、パドックでリラックスしているドライバーや木全監督をキャッチして、EVO CLUB取材班独自にインタビューも行ったので、それも合わせてお送りしよう!

木全 巖氏 Iwao KIMATA
まずは、モータースポーツ界の重鎮のひとり、ラリーアートの木全巖ゼネラルマネージャーだ。
「2003年は、ラリー、ダートラ、サーキットなど、全カテゴリーでよい成績が出て、なかなか良い年だった。特に木下隆之選手、中谷明彦選手がスーパー耐久選手権でチャンピオンになったことは、ランエボがサーキットでも速いことを示す結果となり嬉しい」と笑顔でコメント。
気になるWRC復帰についてだが、「2003年は1年休んだわけだが、1月の開幕戦・モンテカルロに向けて、着実に準備が進んでいる」ということなので、楽しみに待ちたいところだ。
当日の参加者のドライビングについてコメントを求めたところ、「皆さん上手い。ランエボのパワーは私でも走れば疲れるくらい強烈なのに、良くコントロールしている。クラッシュが一台もなく終わったことは、皆さんのレベルの高さを証明していると思います。ランエボは限界が非常に高いので、今日のようにサーキットで走ってクルマの限界に近づいた体験は、一方で日常の安全運転に繋げる意味でも重要ですね」と語ってくれた。参加者の走りをじっくりと見て、チェックシートに記入していた木全氏の言うことだけに真実味がある!
中谷 明彦選手 Akihiko NAKAYA
続いて、クールな理論派・中谷明彦選手。トークショーでは、「S耐はライバルも速くて苦労しました。でも、2004年は木全さんがさらに力を入れて応援してくれるというので(笑)、きっと楽になるでしょう」と来シーズンについての展望を語っていた。
また、エボVIII MRについてインタビューすると、「ニュルブルクリンクでプロトタイプに乗りましたが、全体的にワンランクアップしている感じです。ルーフ、リヤスポイラー、アルミホイールでトータルでは約10キロの減量ですが、走行性能に影響のあるところを考えて軽量化しているので、体感的には60キロくらい削ぎ落としたイメージ。特に、車体でもっとも高い位置にあるアルミのルーフが効いている。もちろんスーパー耐久仕様となった時にも、このルーフが真価を発揮するでしょう」と、かなり期待している様子。
MRの改良点に関連して、さらに解説が。「スーパー耐久での蓄積から開発陣にフィードバックしてる部分もあるし、逆に市販車が良くなることで、スーパー耐久マシンのベース車両としてのポテンシャルもアップする。エボは、競技シーンと直結しているクルマなんですよ」。なるほど、レース車と市販車のインタラクティブな関係がエボリューションの魅力のひとつ、ということだろう。
木下 隆之選手 Takayuki KINOSHITA
レース界の伊達男・木下隆之選手を捕まえた。「S耐の最終戦は、最終戦は一秒差での優勝となりヒヤヒヤだった。2003年シーズンは、ライバルのスバル・インプレッサも相当に速かったですからね。でも、チーム体制、作戦、そして、ちょっと自分からは言いにくいけど、(大きな声で)ドライバーの腕で勝ったようなものですね(笑)」と、得意の茶目っ気をみせる。 とはいえ、レースに対する真摯な姿勢やチームメートへの信頼が言葉の端々に滲ませるあたりがプロの風格だろう。
ランエボについてコメントを求めると、「市販ノーマル車でも、ちょっと前ならレーシングカーとして使えるようなモデルでしょうね。特にAYC、ACDは有効で、スーパー耐久のマシンにも、そのまま生かして使っています。いじっているチームもあるが、結局遅くなっているケースもあるから(苦笑)」と、かなり惚れこんでいる感じだ。ノーマルのACD、AYCでも速いと断言するのだから、エボの懐の深さや秘められた実力、恐るべし。「エボVIII MRに期待するところは大きい。来シーズンが楽しみです」と語っていた。
田口 勝彦選手 Kastuhiko TAGUCHI
ラリー界、期待の星・田口勝彦選手の登場だ。「今年は三菱のWRCワークスチームが活動休止ということで、その他のラリーでも暗中模索しているような雰囲気でした。北海道でのアジパシも、なかなか厳しいレースだったのではないかと思います。でもアジパシ・インドでエボVIIIを投入して、エボZ時代より確実に速くなりました。来シーズンはさらにきっちりと準備をして、勝てるようにがんばりたい」と決意を語る。
ランエボVIII MRについて評価を聞いたところ、「今日のコース、那須モータースポーツランドのストレートエンドでブレーキングをして、その後に続くS字の間の10メートルくらいのショートストレートでも、しっかり加速するほどのレスポンスの良さが印象的です。とにかくアクセルのつきが良い。トルクバンドも広いのでレースでも期待が持てる」と、ワクワクするような回答が飛び出した。
「たとえば縁石を踏んでも挙動が穏やかで、ラリー車と同じくらい乗り味が良いんです。MRのキモは、どこかが飛びぬけてすごいというよりもトータル的にレベルアップしている、というのが実感です。グループNのラリー車にした場合も、ルーフの軽量化が操縦性に好影響を与えるでしょう。いいクルマですね」と語っていたぞ。
竹平 素信選手 Motonobu TAKEHIRA
エボTからエボVIIIまで、歴代のランエボすべて乗り継いだという竹平素信選手。モンテカルロやRACラリーにも参加した、日本人インターナショナルドライバーの草分けのひとりだ。「とにかく体力とお金の続く限りは、エボに乗りつづけたい」と笑っていた。もしかしたら、一番コアなランエボフリークかも。「ランエボのことはなんでもわかるので、機会があればどんどん聞いてください」なんて、ありがたい限りじゃないか。
ランエボVIII MRについて尋ねると、「VIIIとMRの差は、一見、少しかもしれないが、メーカーが本気でやると、その少しの差が大きいんです。従来のエボを、プライベートでMRと同じような仕様にすることだってできるかもしれない。でも、下手をすれば100万円単位のお金がかかってしまうでしょう」と、進化の大きさを分析。
「一般走行ではVIIIでもMRでも、100ある性能の30くらいしか使わないから、MRの本当の良さは出ないのかもしれない。しかし、ダートトライアルなどの競技で考えると、100分の1秒の速さが大事になってくる。そういう意味での差は大きいと思う」と勝負師としての意見を聞かせてくれた。
ちなみに竹平選手は2004年のラリージャパン参戦を計画中という。
藤井 啓史氏 Hiroshi FUJII
三菱自動車の藤井啓史氏はランサーエボリューションの開発担当者。「ファンの皆さんから、なんでMRという名称が付いたのか、というご質問を受けるのですが、かつてギャランGTO(1970年発売)にDOHCエンジンを載せたMRというバージョンがありました。MRの意味は、“MITSUBISHI RACING”の略で、三菱の自動車開発において伝統のある、非常にプレミアム性の高い冠なんです」と説明してくれた。つまり、ランエボVIII MRは三菱のスポーツカーの歴史を背負った名前なのだ。
「今回のエボVIII MRも、名実共にプレミアム性を高めるという決意を込めてMRと名付けました。外見はエボVIIIと同じように見えても中身が違う。ルーフの軽量化は驚くほど操縦性の向上に効果を見せますし、サスペンションの追従性も格段にアップしました。そういう意味で、私たち開発陣は、MRをエボIXと言っても過言ではないクルマだと考えています」と、MRへの熱い思いを披露してくれた。これは期待せずにはいられない!
閉会式&ジャンケン大会

もれなく賞品が行き渡る ジャンケン大会でお開き!

午後の走行会も無事に終了し、有意義で気持ちよい一日の締めくくりは、たくさんの賞品が用意されたジャンケン大会だ!! 「なるべくすべての参加者の方にグッズが行き渡るように」と、ふんだんに景品を取りそろえてくれた心遣いが嬉しい。
結局、サーキット走行の疲れも忘れて、およそ1時間の白熱のジャンケンバトルが展開された。
そして、日も暮れだした午後5時すぎ、次の機会での再会を誓って、今回のランエボンフェスタはお開きに。なかには名残を惜しむように、そのままオフミーティングを行ったグループもあったようだが、参加者同士、プロドライバー、運営スタッフとの交流が何より魅力的なイベントだったのではないだろうか。

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