ハイパーミーティングの会場に設置されたメインステージでは、三菱ランサーエボリューションの開発者によるトークショーが行われました。話題の中心はもっぱら今秋発売されるとウワサの新型エボリューションについて。ステージ上でのふたりと司会者とのやりとりは、以下のような感じでした。
ランサーエボリューションが、今年、いよいよ大きくモデルチェンジすることになりますが。
そうですね。これまでのランサーエボリューションは、大きく3世代に分けられます。I〜III、IV〜VI、そしてVII以降となるわけですけど、各世代とも少しずつその商品コンセプトを進化させてきました。第2世代まではモータースポーツのベース車両を強く意識し開発致しましたが、第3世代ではモータースポーツで培われた技術を多くの方に肩肘張らずにお乗り頂ける高性能スポーツセダンというコンセプトで開発致しました。
ということは、新型もそうした流れが受け継がれるということでしょうか。
もちろん、これまでのエボリューションのイメージを引き継ぎつつ、時代に合った新しい流れも作らなければと思っています。それがランサーエボリューションの宿命ですから。
具体的にはどう変わるのでしょうか?
まずは走りの質をいっそう高いものへと引き上げます。それに付随してボディサイズがわずかに変更されたり、ハンドリング性能を見直したりしています。また、日本だけでなく世界的な市場を視野に入れなければいけないので、安全面や環境面についてもさまざまな研究をしています。
エンジンは新型デリカやアウトランダーに搭載されている4B12型の流れをくむシリーズで、軽量でレスポンスに優れたエンジンに仕上げる予定です。 また、4WDシステムも従来のスーパーAYC+ACD制御を核に、新たなS-AWC(スーパーオールホイールコントロール)とします。ドライバーの意のままにクルマをコントロールできるような新システムとなることでしょう。
トランスミッションは?
新たに開発した自動マニュアルトランスミッションを採用します。セミオートマのようなニュアンスですね。ATほど重くなくてすみますし、ダイレクト感があり、スポーティーで、しかも、イージードライブも可能です。
スタイリング、エンジン、駆動系。新型エボリューションは、すべてが新しくなるといった感じですね。
はい。世界中のより多くの人にランサーエボリューションの走りを気に入っていただけるように、今秋の発表に向けてスタッフ一同開発に専念しています。ぜひ、新型エボリューションにご期待下さい!
藤井啓史三菱自動車 商品開発プロジェクト Cセグメント担当マネージャー
1987年入社。研究部に在籍し、操縦安定性の研究(4WS等シャシー制御の研究)、インターフェースの研究(表示、操作系)、モーターショーアドバンスドカーのHSR4、HSR5の開発を担当。ドイツに駐在するなど車両実験エンジニアを経て、99年よりランサー開発チームに移籍。ランサーエボリューションVIIのCT系ランサーから担当を務める。現在では発売間近の次期エボリューションの開発に従事。大学自動車部時代に初代ランサーで、入社後もランタボ(ランサーEX)でラリーに参戦経験あり。
吉永浩和三菱自動車 商品企画部 Cセグメント担当マネージャー
1986年入社。入社後、エンジン要素設計部に配属し、動弁系部品の設計に従事。その後東京三菱自動車販売(株)での新車販売の営業職に出向。三菱に復帰後、シリンダーヘッドの設計を経て、商品企画部へ。初代、2代目ディアマンテ商品企画に従事した後、ランサーエボリューション商品企画を担当。営業部 宣伝G、広告部 制作Gにて国内向け商品のコミュニケーション戦略の立案、広告制作にも従事する。現在は、商品企画部に所属し、次期ランサーエボリューションの商品企画を担当。趣味は長距離ドライブ、クルマいじり、スキー、サーフィン。