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ランサーエボリューション II

進化の歴史

●さらに戦闘力を引き出す10psのパワーアップ。
WRCを誕生の背景に持つエボリューションは同時に国内のラリー、ジムカーナ などのモータースポーツユーザーに対しても、熱いエールを持って迎えられた。その支 持に報いるべく、IIでは最高出力を260psまで向上。これはバルブリフト量のアップ、 ターボの過給圧をアップし、さらに排気効率を見直すことによって得られたものだ。圧 縮比やインタークーラーの容量には変更はないが、ターボハウジングの材質をより強度 を上げたSUS鉄鋼材に変更するなど、エボリューションらしい進化を遂げている点も見逃せない。 また、増大されたパワーを効率良く引き出すために、トランスミッションはよりクロス化され、 1、2速をローギヤードに変更している。
●操縦性向上が第一の命題。
エボリューションIIでもっとも重視されたのは、操縦性の向上。とくに1800GS Rのボディを流用したことでエボリューションでは、 リヤホイールハウスが制限を受け、195/55R15サイズのタイヤが限界だったが、ホ イールアーチを拡大することで、205/60R15サイズを採用することが可能になった。ト レッドもフロントで15mm、リヤで10mm拡大。ホイールベースは10mm延長され2510mmと なった。またサスペンションもアーム類の剛性アップ、バネレートやダンパーの減衰力 の見直しなど細部に渡ってモディファイされている。とくにフロントサスペンションは ジオメトリーが大きく見直され、操舵時のキャンバー変化を抑制することによって、フ ロントタイヤのトラクションを安定して引き出し、回頭性を高めていることが特徴的である。
●洗練された筋力を与えられたボディ
エボリューションと・を比較すると、外観上はそれほど大きな変化はないように 感じられるが、実はより洗練されたパフォーマンスを引き出すための様々な変更が加え られている。ボディは補強によって30%のねじり剛性アップを果たしており、リヤデフ は機械式のLSDが与えられ、シャープなハンドリングの実現に貢献している。 フロントバンパーの下側にエアダムエクステンションが装備され、リヤウイングに もウイッカが加えられるなど、エアロダイナミクスを意識したエクステリアになってい ることは、その後のエボリューションの辿るスタイリングの変化を考えると興味深い事 実だ。