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パワーユニットこそ4G63型を搭載してはいるが、エンジン搭載の方位が変わった。したがってトランスミッションは新設計となり、また吸排気の方向が変わったことに対応して、この部分も手直しを受けた。そして、パワーはついに280PSを達成。これ以上は望むべくもないほどの動力性能を手にした。 このパワーアップに合わせ足回りやボディ剛性は徹底的に見直され、従来の車とは一線を画すハイレベルなもとなり、さらにGSRにはAYC(アクティブ・ヨー・コントロールシステム)が装備され、その走りに新境地を開いた。 これらの改良を受けたエボIVの走りは強烈そのもの。抜群のステアリングレスポンスでフロントはクイックに回頭し、ヨーモーメントは頑丈なボディをいささかも歪ませることなく、スムーズなヨーレートとして車全体を変位させていく。つまり、ガッシリとした剛性感に支えられ、スムーズで限界の高いコーナリングが可能だということだ。
AYCを装備したモデルはさらに刺激的。AYCはリヤのトルクを左右にアクティブに配分する制御方式のため、ことにヨーダンピングやブレーキング時のスタビリティに抜群の効果を示す。ウエット路などでは、さらにその威力が強まり、操縦安定性に大きく貢献している。
エポIVの走りを見る限りランサーエボリューションに残されたテーマはあと僅か。その僅かな最後の領域が、エボVでは実証されている。 |