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ランサーエボリューション IV

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●NS反転のパワーユニットはすべてが新しい
エボリューションIVでもパワーユニットは伝統のラリーエンジン4G63型に変わり ないが、その搭載方法が左右反転された。これに合わせて構成パーツのすべてに見直し を実行。軽量化、素材製法の変更など18カ所に及ぶモディファイを受けている。ターボ は、ツインスクロールが採用され、レスポンス向上と安定した低中速トルクを狙ってい る。またIIIから搭載されていた2次エア供給システムは、排気マニホールドの各気筒に それぞれエアの導入路が設けられ、市販車の状態でもレスポンス向上のために作動する ように改められている。インタークーラーは15%の容量アップが実行され、これらの変 更によって、エボリューションIVは最高出力280ps、最大トルク36.0kgmのスペックを得 た。
●洗練度を増したエアロダイナミクスボディ
まったく新しいプラットフォームをベースに展開されるエボリューションIVのス タイリングは、これまでの方法論とは異なるアングルから新たにエアロダイナミクスが 見直 された。揚力をゼロにするとともに空気抵抗を低減し、効果的にエアの流れを冷却 とダウンフォース獲得につなげることを目的にモディファイされたスタイルは、 トランクを覆うようにデザインされたデルタ型ウイッカが特徴的。フロントセク ションは、バンパーの開口部とともにエンジンフードに走行時の負圧によってエンジン ルームの熱気を逃がすアウトレット形状が採用されている。ちなみにCd値は0.30でゼロ リフトを両立している。
●新概念の駆動システムAYCと磨かれたフットワーク
エボリューションIVには、リヤデフにAYC(アクティブ・ヨー・コントロー ル)システムが採用された。これは従来のLSDに代わり、トルクの移動を積極的に制御 することで、コーナリング中のクルマの挙動をスムーズに変化させるシステム。またサ スペンションは全面的なモディファイを受けた。フロントは、形式こそストラットだ が、トレッドを5mm拡大。ピックアップポイントを見直し、ロールセンターが下げられてい る。リヤはさらに大がかりな変更が施され、ダブルウィッシュボーンタイプのマルチ リンク式になった。アーム類はすべて鍛造で、アッパーアーム、クロスメンバーはアルミ製。すべての サスペンション取り付け部分がボールジョイント結合を前提にデザインされていること は、WRCがその背景に見えてくる事実だ。