エボリューションVIIに搭載された、4G63型2L DOHC16バルブ4気筒インタークーラーターボエンジンは、新たにEGRバルブおよびMDPセンサーの追加、触媒容量の拡大を図ることで、平成12年排出ガス規制に対応。その上で、ツインスクロールターボチャージャーの、タービン側ノズル径断面積(A/B)の縮小によるターボチャージャー仕様の最適化を図り、2,750〜5,500rpmにわたる中速域に350N・m(35.6kg-m)を超える安定したトルクバンドを確保。扱いやすさを高めながら、最高出力と最大トルクは、2Lクラス最強である206kW(280PS)/6,500rpmと383N・m(39.0kg-m)/3,500rpmを実現。あらゆる領域において、他の追随を許さない圧倒的な実力を発揮する。
エボリューションVII用エンジンは、吸排気系も細部にわたりファインチューニングされた。排気管ストレート化による背圧の低減を図るとともに、常用域の静粛性向上と高回転域の背圧低減を両立する、背圧可変式バルブ内臓デュアルモードマフラーを採用。また、吸排気系配管の見直しによる吸気抵抗の20%低減、および吸気取入口配置の見直しなど、隅々にまできめ細かく吸排気系がリファインされている。さらに、パワープラント上部構造の軽量化によりエンジンロールの慣性モーメントを減少し車体応答性を高める、マグネシウムダイキャスト製ロッカーカバー、および吸排気中空カムシャフトを採用。加えて、吸気系パイプ類のアルミ化など、細部にわたる軽量化対策も実施。耐久・信頼性の向上はもとより、ロードユースの扱いやすさを高め、モータースポーツを心ゆくまで堪能するための洗練をさらに突き詰めている。
■4G63 D4 I/C T/Cエンジン![]() ■中空カムシャフト ■4G63 D4 I/C T/Cエンジン性能曲線 |
■ターボタービン側ノズルの縮小 ![]() ■4G63 D4 I/C T/Cエンジン |
ハードな走りや難コースにも、信頼と余裕の冷却性能。より優れた吸排冷却性能を確保するために、まずインタークーラーのコア幅を従来車に対して20mmワイド化するとともに、フィンピッチとタンク形状を最適化。さらにインタークーラー冷却用スプレーノズル数は従来車の2つから3つへ増加された。同時に、スイッチ操作による手動噴射と、切替可能な2秒噴射/5秒停止の間欠噴射を走行条件に応じて自動的に行うオートモードを設定。競技における利便性も高められた。一方、オイルクーラーのコアサイズを従来車に比べ約30mm拡大し、基準放熱量は約15%向上している。さらに、フロントバンパーサイドにアウトレットを設け、通過した冷却風を排出するなど、スポーツ走行にも十分なエンジン油温冷却システムとなっている。 |
■インタークーラー![]() ■インタークーラースプレースイッチ ![]() |
■オイルクーラー![]() |