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エボリューション

開発者が語る4G63エンジンのすべて

Chapter 1: 初期型から現行まで、4G63の変遷

ギャランVR-4から引き継いだエンジン

ランサーエボリューションIに搭載された4G63ターボは、基本的にはそれまで搭載されていたE38AギャランVR-4と同じユニットだ。

「当時は4G63の新世代化が求められていまして、細かい部分ではかなり変更しました。 例えばビーム式ベアリングキャップの採用とか、ジャーナル幅の縮小などですね。 ピストンも圧縮比を見直して、重量は31g増えましたけど、それまでの7.8から8.5に高めました。 よりハイパワーに対応したエンジンにしたわけです。」 ランサーエボリューション I 搭載時には、ギャランに比べると10psアップの250psとなった。

ランサーエボリューション IIでは、大きな変更は実施されなかったものの、タービンのSUS鋳鋼化、排圧低減、バルブリフト量を8.5から9.5mmにアップさせるなどの変更が行なわれ、出力もさらに10psアップの260psとなっている。 この後のランサーエボリューションIII時代になると、かなり大きな変更が加えられる。

「ランサーエボリューションIIIでは、圧縮比を9.0にしましたが、これはエボリューションシリーズのなかでも最も高い圧縮比になります(ランサーエボリューション IVからは現在まで8.8)。 また、モータースポーツ部門からの要望で、二次エアシステム(アンチターボラグシステム)を装備したのもランサーエボリューション IIIが最初ですね。」 WRC(世界ラリー選手権)ではターボの過給圧応答性向上の上で、強力な武器となった。

TD05HR-16G6-7タービンにも変更が加えられ、コンプレッサーハウジングの形状を変更し、効率を高める工夫が凝らされている。 他にもエキマニのSUS鋳鋼化、フロントパイプの径も54パイから60パイに太くされ、出力は270psまで引き上げられた。