

4G63はランサーエボリューションIVから大変更が加えられた。
ランサーエボリューションVまでの4Gユニットは運転席から見て左側、ミッションが右側に搭載されていた。 そのため、トランスミッションには中間ギアが必要となっていたが、ランサーエボリューションIVから搭載方向を逆にしたことで、中間ギアは不要となったのだ。
「目的は車両挙動の改善のためでありましたが、中間ギア廃止となり、トランスミッションの軽量化にもなりました。 ただ単に搭載方向を置き換えただけ、と聞こえるかもしれませんが、実際にはかなり大変でしたよ。」
この案は、実際にはランサーエボリューション Iの時代から浮上していたが、補機類等周辺環境を含めての大掛かりな開発になるため、稼働させるのに2年以上が費やされたわけだ。
エンジン自体の性能もランサーエボリューション IIIより数段アップした。 ピストンは材料品質が優れ、強度上有利な溶湯鍛造方式で製造され、ピストン重量もランサーエボリューション IIIの402gから390gへと軽量化を図った。
また、タービンもTD05HR-16G6-9Tというツインスクロールタイプに変更し、低中速トルクおよびレスポンスが向上。 さらに、インマニのストレートポート化やインタークーラーの大型化も実施。 二次エア導入システムも、ランサーエボリューション IIIでは1気筒導入(4番シリンダーのみ)だったが、ランサーエボリューションIVからはより効率の良い4気筒を導入。 この時点で、出力は現在と同じ280ps/6500rpmを達成することになったのだ。