
初代ランサーエボリューションから一貫して搭載されてきた4G63エンジン。競技で勝つことを義務づけられたクルマに搭載されるエンジンとしてこれまでどんな改良を行ってきたのか、またその裏に秘められた苦労とは・・・。エンジン開発部門を代表する3人がEVO CLUBだけに語ってくれた開発秘話と4G63エンジンに対する熱い想いをお届けしよう。

川上 昇
技術開発本部
エンジン設計部
エキスパート(エンジン設計担当)
83年入社。入社直後は先行開発部門のエンジン研究部に配属され、現在の6G7系V6ユニットの先行開発を担当。87年より生産設計部門のエンジン設計担当となりクランク、コンロッド、ピストン、シリンダブロック、シリンダヘッドなどの部品設計に従事。93年にターボとエキマニの設計を京都から岡崎へ移管するときに担当主任として岡崎へ異動。その後,5年間は全車種のターボとエキマニの開発に従事し、ランサーエボリューションはエボIIから担当。98年以降,ガソリン,ディーゼル含め5機種のエンジン全体取りまとめ設計を経て,現在は4G6と4G9のエンジン全体取りまとめ設計に従事。

加藤 佳彦
技術開発本部
エンジン設計部
エキスパート(エンジン設計担当)
88年入社。入社当時はエンジン研究部において代替燃料など先行開発の仕事を行なっていたが、その後91〜95年までアメリカのデトロイトに出向し、クライスラーにOEM供給されたV6エンジンを担当。95年よりエクリプスに搭載されたクライスラー製エンジンの担当となり98年より4G6系ユニットに。当時はGDIエンジンがメインだったが、エボVIのデビューとともにターボを主に担当することとなった。エボIXの開発途中で次期ランサーに搭載される新型エンジン開発の専任となる。

中道 俊
技術開発センター
エンジン実験部(岡崎エンジン試験担当)
92年入社。入社後から現在の部署に勤務。入社後は4G9系ユニットの担当で、4G63は97年のエボVから従事している。他のエンジンは2年ほどをかけて車両と同時に開発を進めるが、4G63ターボはエボリューションモデルに搭載されるということで開発期間も短く、専任として従事している。現在は次世代ユニットの開発も同時に行なっている。