第4戦エントリー
十勝24時間から3週間という短いインターバルとなったスーパー耐久 第4戦は、富士スピードウェイを舞台に、4時間という長丁場で開催された。 十勝をキャンセルした26号車『エンドレスアドバンOCSランサー』、新たに56号車『眠眠打破ダンロップランサー』が加わり、ランサーエボリューションは総勢8台。ライバルのインプレッサは、2号車『PROVA FUJITSUBO IMPREZA』が復活、毎年、富士ともてぎラウンドにスポット参戦する59号車『東和MOTULEDインプレッサ』の2台。富士ラウンドST2クラスは10台で争われることになった。
予選結果
予選は今回も11号車『オーリンズ・ランサーEVO・MR』がポールを奪った。そしてなんと2番手に付けたのは、前評判の高かった12号車『ゼルスランサーEVOワゴンMR』でもなければ、ライバルの2号車『PROVA FUJITSUBO IMPREZA』でもなく、6号車『DIXCEL 新菱オートEVO lX』。「そんなに特別何かをしたわけじゃないんだけど…。ADVANとの相性がいいみたい。新車っていうこともあるからかな?」と関選手。
結局、2号車『PROVA FUJITSUBO IMPREZA』が3番手に付け、以下、20号車『RSオガワADVANランサー』、12号車『ゼルスランサーEVOワゴンMR』、13号車『エクセディシーケンシャルエンドレスCS』が続いた。

決勝スタート
予選日は曇り空だったが、決勝日は快晴。温度計の針もグングンと上昇し、スタート時間の気温は30度に迫ろうかというところまで上がり、路面温度も43度に達していた。
午後1時、決勝スタート。オープニングラップで11号車『オーリンズ・ランサーEVO・MR』がトップに躍り出るが、いつもの逃げの展開はせず、3ラップ目に2番手、9ラップ目には4番手と抑えた走りを披露する。そんななか序盤でトップ集団を形成したのは、6号車 『DIXCEL 新菱オートEVO lX』、20号車『RSオガワADVANランサー』、12号車『ゼルスランサーEVOワゴンMR』、2号車『PROVA FUJITSUBO IMPREZA』の5台だった。 まず、20ラップが過ぎたあたりでこのトップ集団から2号車『PROVA FUJITSUBO IMPREZA』が遅れだす。

セーフティカー導入
レースが大きく動いたのは、1回目のピットストップが始まろうかという1時間10分が過ぎたころだった。熾烈な3番手争いをしていた6号車『DIXCEL 新菱オートEVO lX』と20号車『RSオガワADVANランサー』が、最終コーナーを立ち上がったストレート上で接触、ドライバーに大きなケガこそなかったが、2台のマシンは大破! コース上にパーツが散乱したためにSC(セーフティカー)が入ることになった。
SCはこの時点でトップのマシン・・・。つまり、ST1クラスのトップの前に入り、レースをコントロールする。そのためランサーエボリューションが走るST2クラスを始めとするその他のクラスは、このSCが入るとレースの流れは大きく変わってしまう。
極端な話だが、ST2クラスのトップ争いが1秒差で繰り広げられていても、このST2クラスのトップと2番手の間に速さで勝るST1クラスのトップがいると……。SCは当然、ST1のトップのマシンの前に入り、ST1クラスのトップ、ST2クラスの2位……の集団になり、ST2クラスのトップは集団の最後尾に行くことになる。このST2クラスのトップは、見た目こそ最後尾だが、実際はST2クラスの2位に対して限りなく1ラップに近いリードをもらったことになる。
もちろん、この逆のことも起きる可能性はある。1ラップ遅れだったのがSCによって、同一ラップになったり、50秒以上の差をつけられていても、数秒の差になってしまうこともある。
今回はこのSCが入ったタイミングが、ルーティンのピットストップのタイミングとほぼ一致したため、SCの入る1ラップ前にピットストップを終わらせていた13号車『エクセディシーケンシャルエンドレスCS』などは、大きなハンディを背負うことになり、逆に2号車『PROVA FUJITSUBO IMPREZA』は一気に遅れを取り戻すばかりか、2番手以下をラップ遅れにしてしまう状況となってしまった。
レース再開時の順位は、2号車『PROVA FUJITSUBO IMPREZA』をトップに、ラップ遅れで11号車 『オーリンズ・ランサーEVO・MR』、12号車『ゼルスランサーEVOワゴンMR』、ピットストップをせずに走り続けている26号車『エンドレスアドバンOCSランサー』、59号車『東和MOTULEDインプレッサ』が続いた。



レース中盤
さらにランサーエボリューション勢に不運が続く。12号車『ゼルスランサーEVOワゴンMR』がピットレーンの出口の信号無視、13号車 『エクセディシーケンシャルエンドレスCS』が黄旗無視で、それぞれ30秒のピットストップのペナルティが課せられ、2台とも優勝の夢が断たれてしまった。
当初からランサーエボリューション勢は3回のピットストップ、インプレッサ勢は2回と予想されていたこともあり、この時点でだれもがラップ遅れになった11号車『オーリンズ・ランサーEVO・MR』がトップに躍り出るのは難しいと思っていた。
それは、トップを走っていた2号車『PROVA FUJITSUBO IMPREZA』がいちばん感じていたことだろう。2号車『PROVA FUJITSUBO IMPREZA』にしてみれば、1ラップ分のリード約2分+1回分多いピット作業の1分、合わせて3分近いリードを持っていることになるわけだから、11号車『オーリンズ・ランサーEVO・MR』がラップタイムで3秒以上速く走ったとしても追いつかない計算となるのだ。


ゴール1時間半前
85ラップ目、11号車『オーリンズ・ランサーEVO・MR』は2回目のピットストップを脅威の速さで終わらせ、コースに送り出した。この時点での暫定順位は11号車『オーリンズ・ランサーEVO・MR』がトップ。もう1回、給油のために11号車『オーリンズ・ランサーEVO・MR』がピットストップすると信じていた2号車『PROVA FUJITSUBO IMPREZA』は、ペースを上げず淡々とラップを周回した。
ところが…! 「終盤はかなり厳しい状況だったけど、SCのときに燃費が稼げたからね。終盤は燃費走行に徹しつつ、机上の計算ではいけると踏んでいたんだ。」と、11号車『オーリンズ・ランサーEVO・MR』の山田監督。結局、11号車『オーリンズ・ランサーEVO・MR』は3回目のピットストップをせずにこのまま逃げ切り、開幕4連勝を果たす。
2位には裏をかかれた2号車『PROVA FUJITSUBO IMPREZA』が入り、3位はライバル勢の脱落にも助けられた12号車『ゼルスランサーEVOワゴンMR』が滑り込む。そして4位は13号車『エクセディシーケンシャルエンドレスCS』という結果となった。


第4戦の裏側
各地で開催されるスーパー耐久レースのグランドスタンド裏には、飲食店やグッズショップが出展し、さまざまなステージイベントともに会場を盛り上げている。
なかでも今回人気だったのは、キャンギャルたちによる歌やトークショーなどステージイベントと、ラジコンメーカー「京商」が主催する「スケールスピード500km/hバトル(全日本ラジコンツーリングカー選手権)」だ。およそ数十組のラジコンユーザーが参加し、実物に負けないくらいの激しい走りを繰り広げていた。
また、今回の富士スピードウェイのグランドスタンド裏には、三菱&ラリーアートブースが出展しており、その展示車両のなかには、なんと秋に発売が予定されているランサーエボリューションXが展示されていた。ランエボファンだけでなく、当日会場に訪れたたくさんのレースファンの目を一点に集めることになったのだ。


MITSUBISHI MOTORS JAPANホームページよりご覧ください。
スーパー耐久シリーズ2007第4戦 レポート|
http://www.mitsubishi-motors.com/motorsports/j/07jp/stai/rd04.html